離婚届けはいつでも出せる
結婚している人に離婚について調査を行ったところ、半数近くの人が「離婚を考えたことがある」と答えています。夫婦と言えど生まれも育ちも違う人間なのですから、嫌いなところや納得できないことがあって当然。夫婦生活を過ごしていくなかで一瞬でも「別れたい」と考えるのは決して不思議なことではありません。
だからと言って本当に離婚するかどうかは別の話です。カッとなった勢いで離婚届を出してしまってはきっと後悔してしまいます。「離婚をしてはいけない」ではなく「本当に離婚していいの?」と自分自身に投げかけてみましょう。
離婚を考える人にとって離婚をすることが唯一の解決策だと思い込んでしまいがちです。結婚生活が上手くいかないから離婚すれば問題解決する、本当にそうでしょうか?下の質問について自分なりに答えを考えてみてください。
離婚したい理由について
- それは事実なのか
- 改善の余地はないか
- 許容することはできないか
- 離婚以外の解決方法はないか
- 問題解決のために夫婦で協力することはできないか
- 本当に離婚が最善の方法なのか
離婚理由を肯定できるかどうか
これは決して、離婚は考えなおしてくださいと投げかけているわけではありません。現時点での自分の考えが本当に正しいかどうかを冷静に判断するためです。
離婚後に後悔する人の多くは自分や相手を否定するために離婚をした人です。「この人とはもう夫婦生活を続けられない」「このままではダメだ」と否定をして得た結果では、これからの人生を肯定していくことは難しくなります。
「離婚をすれば今よりも良い結果が待っている」、そう考えるためにはなぜ相手を受け入れられないのか、その理由をじっくりと考えて自分と向き合う必要があります。
離婚届はいつでも出せます。相手に離婚の話を切り出す前に、本当に離婚していいのか、自分に問いかけてみてください。
離婚してはいけないという考えは捨てる
自分の人生を振り返り、本当に離婚していいのかと確認することは大切です。その結果、離婚するべきだと答えが出たのなら、我慢を続けて修復を待つのは得策とは言えません。
「できるだけ離婚はしないほうがいい」、これは一般的な意見です。しかし精神面にキツく負担をかけてまで婚姻生活を続けるのは本当に良いことでしょうか。幸せになるための選択として自分で離婚を選んだのなら後悔はないはずです。
「夫婦関係を続けていかなければいけない」、「絶対に別れたい」と頑なに考えているうちは良い結果を生み出すことはできません。「離婚してもしなくてもどっちでもいい」、「無理をしなくていい」というように気持ちに余裕を持てば新しい解決案を思いついたり、気持ちを切り替えて前進できる可能性があります。
感情以外の問題も解決する
ここまでは感情の問題でした。納得のいく答えが出たら、次は感情以外の問題について考えてみましょう。子供・お金・生活環境・状況など感情とは別の視点で考えたときに、自らの出した結論をひっくり返さなくてはならない場合もあります。
世の中にはどうにもならないことや、考えを変えざるをえないことがあります。感情は自分の気持ち・考え方次第でどうにでもなりますが、状態を覆すことは難しいものです。仮に離婚したとしてその後の生活を想像してみましょう。子供は幸せだろうか?食べていくだけのお金を稼ぐことはできるだろうか?満足のいく生活はできるだろうか?
大切なのは自分なりの幸せを見つけて悔いのない人生を過ごすことです。離婚をしてもしなくてもそれは変わりません。自分の感情と状態を理解したうえで、どうすれば楽しく過ごせるか、どうすれば幸せな人生を辿れるかを考えてみましょう。他の誰でもない自分の人生です。