離婚成立までの流れ

相手に離婚の意思を伝える

どんなに自分が離婚の意思を固めていたとしてもそれを相手に伝えなければ離婚について何も進展していません。

ありがちなのが自分の中だけでやると決めただけなのに相手も納得して話が進んでいるような錯覚に陥ることがあります。今の恋人と結婚する気でいたのに相手は結婚の事なんて全く考えていなかった、というのはよくある話ですね。

離婚も同じで自分だけが先走りすぎて相手も離婚に賛成していると考えてしまう事があるので気をつけましょう。相手に離婚の意思を伝える事が最初にやるべき事です。離婚成立をゴールとするとようやくスタート地点に立った状態です。

注意しなければいけないのは曖昧な気持ちのまま離婚の意思を相手に伝えてしまう事です。

意思がまだ固まっていないだけに相手からの思いがけない一言で気持ちが揺らいでしまったり、余計な詮索をされて不利な状況になってしまうこともあります。気持ちが決まってからハッキリと意思を伝える、これが良いスタートを切るための重要なポイントです。

離婚条件は後回し

相手に離婚を持ちかけるという事は、既に慰謝料の金額や親権をどうするかなどの離婚条件もある程度は決まっているはずです。しかし最初から現実的な話をするのは良い交渉方法とは言えません。まずは離婚の意思だけを伝えて、離婚条件は次の段階だという事を念頭に置いておきましょう。

ただし最初に伝えないというだけで前もって離婚条件を想定しておく必要はあります。もし向こうから質問を投げかけられた時に答えられないとうやむやにされてしまう恐れがあるからです。質問されたときに、「自分はこう考えている」とハッキリ答えられれば本気だという事が相手にも伝わります。

また希望通りの条件にならない事も想定して金額や期間などは幅を持たせておいたほうがいいですね。最低でもこれだけは必要という線引きは特に重要です。

まずは話し合い

離婚を覚悟するほどの理由や恨み辛みがあると思いますが、グチや不満をぶつけるだけではただの夫婦喧嘩になってしまいますので気をつけましょう。

もし相手が改善すれば離婚はしないという気持ちがあるならそれでも良いと思います。しかし固く離婚を決めているなら、離婚をするという事を前提に端的に話を進めます。

お互いが合意すれば離婚届を提出して離婚は成立します。しかし相手が納得できないようであれば離婚する理由を聞いてくるはずなので、されるであろう質問をいくつか想定しておき、事前に自分なりの答えを考えておきましょう。

伝える時は決して感情的になら論理的に、相手が否定できないような根拠を持って挑むことが大切です。話し合いがまとまらない場合や、相手が話し合いに応じてくれない場合などは調停裁判といった過程へと進む事になります。

第三者の関与

双方の話し合いで完結するなら離婚理由について誰からも咎められる事はなく、慰謝料や親権の問題も自分たちだけで決定できます。

しかし話し合いが拗れて決着がつかないとなると調停離婚や裁判離婚の起こさなければならず、第三者によって離婚が妥当か判断が下されます。特に裁判になると傍聴人の前でプライベートな事も話さざるをえません。

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